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Room17  

2013.5.17

現実と仮想が入り混じる幻想的な空間

幼馴染の恋人同士が暮らす近未来的な住まい

美術監督 清水剛

第9回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した乾緑郎(いぬいろくろう)の小説を、黒沢清監督が映画化。『リアル~完全なる首長竜の日~』は、人間の脳内にアクセスできるシステムを使い、主人公が昏睡状態になった恋人の意識下へ潜入する物語。浩市(佐藤健)と、恋人の淳美(綾瀬はるか)が暮らすマンションは、現実と仮想の境目があやふやな浮遊感のある空間に仕上がった。美術監督の清水剛さんに、カオスな住まいを作りあげた所以をお聞きしました。 text by 小竹亜紀

リアルと仮想が入り混じる、浮遊感のある異空間

装飾部の石田満美さんが揃えた家具は、スマートなものばかり。近未来的な印象を受けるダイニングソファとテーブル、廊下を照らすユニークな照明はKAJA、作業スペースにある机はIKEAのもの。
ふたりが住むマンションの部屋はセット、外観はスタッフが住むマンションを借りて撮影された。「部屋の外観のロケハン前に、僕が台本を読んで勝手に描いたペントハウス風の間取りが採用されました。いろんな機能スペースを作ったので、リアリティのある間取りではないんです。でも、そこを面白がってくれるのが黒沢監督なんです」。
部屋は無機質で近未来的な印象。スタイリッシュな家具を置くことで、現実と仮想の境目を曖昧に見せることに成功している。「装飾も含めて僕が提案しました。それを元に家具などは装飾部のスタッフが準備してくれたものです」。 主人公の職業は漫画家。作業スペースにはキャラクターを反映した工夫が見られる。「漫画家の主人公のワークスペースは、大きな窓に向かって光のたくさん入る場所。隣にはアシスタントの席。ふたつの違いを出すために、アシスタントの机周りに作業用の漫画を貼ったり、窓を小さくするなどの変化をつけました」。キッチンのかわいらしいイラストはご本人作。キャラクターを反映した茶目っ気たっぷりの演出だ。
床に使用したのは波紋のある黒い床材。「光の加減で水が入っているように見える床材を使いました。実際に床が水に浸かるシーンがあるのですが、それを観た観客が一瞬本物の水なのか分からないようにしたかったんです。ちょっとした遊び心です(笑)」。
広いひとつの部屋に、ダイニングキッチン、ワークスペース、段差をつけてリビングスペースも配置。広いバルコニーの奥に広がる景色はミニチュアで作られた。
映像カルチャーマガジン・ピクトアップ#82(2013年6月号 4月18日発売)
『リアル~完全なる首長竜の日~』の美術について、清水さんのインタビューを掲載。
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プロフィール

清水剛

shimizu takeshi
60年神奈川県生まれ。助手を経て『電影少女』(91)で美術監督デビュー。以降、ゴジラシリーズを始め多くの話題作に参加。近作に『東京公園』『アンダルシア 女神の報復』『ロボジー』(すべて11)、『BRAVEHEARTS 海猿』『綱引いちゃった!』(ともに12)などがある。
ムービー

『リアル~完全なる首長竜の日~』

監督/黒沢清 原作/乾緑郎 脚本/黒沢清 田中幸子 出演/佐藤健 綾瀬はるか 中谷美紀 小泉今日子 オダギリジョー 染谷将太 配給/東宝(13/日本/127min) 浩市(佐藤)は、意識のない患者と意思疎通できる「センシング」という方法で、昏睡状態の恋人・淳美(綾瀬)の脳内へ潜入する。センシングを繰り返すうちに、現実と仮想が混沌とする出来事が起こり始め、浩市は困惑する。6/1~全国東宝系にて公開 (c)2013「リアル~完全なる首長竜の日~」製作委員会
『リアル~完全なる首長竜の日~』公式HP
https://www.facebook.com/realplesiosaur
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